「大好きだった食堂」

青森事業部 荒 幸一

この度、東北写真記者協会賞の映像部門において金賞を頂くことができました。

この企画は青森市で人気の食堂、樽幸さんが47年の歴史に幕を閉じることになり、その最後の1日を追いかけるというものでした。

はじめは私自身4年ほど自分の企画を作ることから離れていたため、作りたい気持ちは凄くありましたが当時長物の編集も入っていたこともありとても腰が重く、誰かにやって頂きたいという思いが先にありました。

そんな中、閉店すると聞いたときから店に毎日行くと豪語していた大先輩のKディレクターとその食堂に行った時に「お前が企画やってみろ、みてみたい。」と1番人気のオムライスを口いっぱいにほうばりながら言った冗談混じりの言葉に、背中を押され、この企画に取り組むこととなりました。

樽幸さんは昔からテレビ取材お断りのお店でしたが最後ということで快く引き受けて下さいました。

OA後にはおかみさんが「なんだか花道を作ってくれたみたいだ、映像に残してくれてありがとう」といって下さり、全てが報われたような気がしました。

さらに1番上の協会賞も狙いにいきたいと思います。