令和と発表された4月になってもまだ町に雪が積もったと言う。入学式の頃に雪が降るのも雪国あるあるだ。毎年冬は長く、春は遠い。そんな青森を離れて1年、51歳の私はこの年になってEXILEのファンになった。
ここプロダクション事業部では多岐に渡る業務がある。これまで積み重ねてきたことで勝負できる事もあれば、ここから積み重ね始めたこともある。全ての経験は宝物だ。ニコニコ動画美術館シリーズでは、横40メートルの画巻をただひたすら40分かけてワンカットで観せるという試み。カメラマンとしてのスキルではなく、カメラを乗せた台車をどのように押して行くかの闘いであった。また、地上波ではオンエア時間の制約があり端折らなければならなかった工程もじっくり観せられる利点と、じっくり観せられるからこそ単調にならないように工夫する必要があるエブリーTVでのネット配信生中継。スマホ用縦型動画の為、カメラを横にして撮影することも自身初の試みだった。共に、視聴者からのリアルタイムのコメント書き込みにより、まるで視聴者とも会話しながらカメラワークを構築していくような面白さがあったところも、ネット配信のなせる技だろう。
そして昨年9月から関わる事になったのが、LDHファンクラブ会員限定のアプリで楽しむ動画配信サービス「LDH TV」。
LDHと言われてもピンと来ず、EXILEならもちろん知っている、でもGENERATIONSと言われたらまたまたピンと来ない、そんなおじさんの私だが、所属するタレントさんが私たち技術スタッフにもしっかり挨拶をしてくれ、気さくで話しやすい印象に心動かされた。
劇団EXILE、岩田剛典TRIBE CALL、小林直己イベント、DEEP、E.G、舞台「MATSUぼっち」、片寄涼太ファンミーティング等などいくつかの場面に立ち会った。
中でもEXILE新年会の日。収録開始直前、EXILEの皆さんが勢ぞろいする中、複数のカメラの同期を取るためトラストの女性スタッフがカチンコ代わりに手を叩いた。その様子を見ていたTAKAHIROさんが「ん、もう締め?」って笑いながら話し掛けた。すかさず「いえ、違います。」 その瞬間は平静を装っていた女性スタッフだが、全ての作業が終わり帰りの車に乗り込んでから、TAKAHIROさんと直接会話した自分に嬉しさが込み上げ、こんな仕事をする機会もあるのだと喜んでいたのが印象に残っている。
かくいう私もその1人。ATSUSHIさんと照明の位置について話したあとに込み上げてきたなんとも言えない嬉しさ。顔には出していないつもりだったが、ニヤニヤしていたかも、知れない。それ以来一視聴者としてテレビを観ていてもEXILEに、GENERATIONSに目がいってしまうのである。娘にも自慢できたしね(笑)
出会うことがないと思っていた人と仕事が出来ることもある。活かせないと思っていただろう得意が活かせることもある。大相撲、LDH TV、e-Sportsなどなど。あなたの好きなジャンルは何ですか?あなたの得意なモノは何ですか?どんなことに興味がありますか?プロダクション事業部はあなたの興味を待っています!青森だけにしか居なかったら見えなかった景色がココでは見える。
だから、51歳の私はこの年になってEXILEのファンになった。